【スクール立ち上げ①】87%が1年以内に消える。競合分析を知らない起業家の末路<🎁競合分析シートプレゼント>

スクール事業

 

99%が知らない。競合分析で「勝てるスクール」を設計する禁断の方法

「良いカリキュラムを作れば売れる」

この考えを信じて起業した人の87%が、1年以内に市場から消えています。

なぜなら、ビジネスの本質は「良いものを作ること」ではなく、「需要に対して供給を届ける活動」だからです。

あなたがどれだけ素晴らしいスキルを持っていても、需要のない市場で戦えば100%負けます。

今回は、スクール立ち上げシリーズの2記事目として、多くの起業家が軽視している「競合分析」の真実をお話しします。

この方法を知っているかどうかで、あなたのスクール事業の成否が決まります。

 

 

衝撃の事実。競合分析は「ライバルを知る」ためではない

多くの人が競合分析を誤解しています。

「ライバルを見つけて、その弱点を突く」

違います。

競合分析の真の目的は、顧客の「究極の需要」を満たすサービスコンセプトを設計し、

市場における自社の最適なポジションを見つけることです。

 

つまり、競合分析とは「答え合わせ」なのです。

・この市場に本当に需要があるのか?
・ライバルは実際に稼いでいるのか?
・参入する価値がある市場なのか?

これらの答えを、感覚ではなくデータで見つけ出す作業。それが競合分析です。

 

スクール立ち上げの0→1フロー。競合分析が最重要な理由

スクール事業を立ち上げる際の正しい流れは、以下の通りです。

1. 大ジャンルの決定(例:Webデザイン、プログラミング、ライティングなど)

2. 競合サービスの分析(定量分析による市場の答え合わせ)← ここが本記事のテーマ

3. 究極の需要の特定(顧客インサイトの深掘り)

4. コンセプトの言語化(差別化されたポジショニング)

5. 供給(カリキュラム)の設計

6. 供給の届け方(マーケティング)の決定

多くの起業家は、この順序を無視します。

 

「スキルがあるから教えよう」と考え、いきなりカリキュラムを作り始めます。

その結果、誰も欲しがらないサービスが完成し、集客に苦しみ、最終的に挫折します。

競合分析は、大ジャンルを決めた直後、具体的なサービス設計に入る前の段階で行います。

この順序を守ることで、「作ったけど売れない」という最悪の事態を回避できます。

 

「良い需要の3つの条件」を満たす市場を見つけろ

競合分析を行う最大の目的は、選定した大ジャンル(市場)が「良い需要の条件」を満たしているかどうかの答え合わせです。

 

良い需要の3つの条件

1. 競合が少ない(または適度にいる)
2. 人数が多い(市場規模が十分にある)
3. 購買意欲額が高い(顧客が支払う意思のある金額が大きい)

 

ここで重要なのは、「競合が多い=参入すべきでない」とは限らないということです。

 

レッドオーシャンでも勝てる理由

市場がすでにレッドオーシャン(競合が多い市場)であっても、既にライバルがいてそれなりに稼いでいるのであれば、マーケティングの手法を身につけて参入するだけで勝てます。

なぜなら、競合が稼いでいるということは、その市場に十分な需要と購買力があることの証明だからです。

この場合の競合分析の焦点は、「参入すべきか否か」ではなく、「レッドオーシャンのどこのポジションを取るのか」を見極めることに移ります。

 

定量分析の真実。調査すべき2つの焦点

大ジャンルを選定したら、実際にその市場に需要と収益性があるかを確認するために、定量分析(答え合わせ)を行います。

定量分析では、主に以下の2点を調査します。

 

調査の2つの焦点

調査の焦点 具体的な調査項目
ライバルがいるかどうか ・各種SNS(Instagram、YouTube、Twitter等)の競合の存在
・Googleで上位表示される法人競合の存在
・Amazon等での関連書籍の数
・Udemyの同分野講座の数
・インフォトップ等の情報商材プラットフォームの競合
・Facebook広告ライブラリでの競合(私が特にいつも使う調査方法)
どれくらい売れているか ・SNS競合のフォロワー数・エンゲージメント
・法人競合の推定売上(求人情報、企業情報等から推測)
・書籍の販売部数・レビュー数
・Udemyのランキング上位の受講者数
・インフォトップのランキング上位の販売数

判断基準:参入すべき市場とは

定量分析の結果、現状ライバルがいて、かつ彼らがそれなりに稼いでいるのであれば、その市場は参入する価値があると判断できます。

逆に、以下のような状況は注意が必要です。

ライバルが全くいない → 需要自体が存在しない可能性
ライバルはいるが誰も稼いでいない → 収益化が困難な市場
競合が過剰で、全員が消耗している → 価格競争に巻き込まれるリスク

 

実践編。7つのチャネルで市場を丸裸にする方法

ここからは、具体的な調査方法を各チャネル別に解説します。

1. Instagram分析

調査項目

・「#[ジャンル]スクール」「#[ジャンル]講師」等のハッシュタグで競合を検索
・投稿数とフォロワー数の確認
・エンゲージメント率(いいね・コメント・保存数)の計測
・ストーリーズやリールの活用状況 ・料金や受講生の実績が確認できるか

収益性の推測方法

・フォロワー数×想定コンバージョン率(0.5〜2%)×商品単価
・受講生の声の投稿頻度から、月間成約数を推測
・広告出稿の有無(積極的に広告を出している=収益が出ている可能性)

2. YouTube分析

調査項目

・「[ジャンル] 学習」「[ジャンル] スクール」で検索
・チャンネル登録者数と動画再生回数 ・動画本数と投稿頻度
・概要欄のリンク先(スクールLP、公式LINE等)
・コメント欄での反応

収益性の推測方法

・動画内で宣伝しているスクールの料金を確認
・再生回数と登録者数の伸びから、集客力を推測
・高額商品を販売している場合、月間数十万〜数百万円の売上が推測される

 

3. Google検索(SEO)分析

調査項目

・「[ジャンル] スクール」「[ジャンル] オンライン講座」等で検索
・上位10サイトの内訳(法人/個人、規模感)
・各サイトの料金体系とコース内容 ・受講生の実績
・レビューの有無
・比較サイト
・まとめサイトでの掲載状況

収益性の推測方法

・企業サイトの場合、求人情報から従業員数や事業規模を確認
・「会社概要」ページの資本金や設立年数から事業の安定性を推測
・比較サイトで「おすすめ」として掲載されている=広告費を投じている=収益性がある

4. リスティング広告の確認

調査項目

・Google検索で関連キーワードを検索し、広告出稿している競合を確認
・広告文のコピー(どんな訴求をしているか)
・ランディングページ(LP)の構成とオファー内容

収益性の推測方法

・広告出稿している=広告費をかけても利益が出ている証拠
・継続的に広告が表示される=長期間出稿=安定した収益構造

 

5. Amazon書籍分析

調査項目

・Amazon Kindleや書籍で「[ジャンル]」を検索
・関連書籍の冊数
・ベストセラーランキング
・レビュー数と評価 ・著者のプロフィール(スクール運営者か)

収益性の推測方法

・レビュー数が多い=需要が大きい
・著者がスクールも運営している場合、書籍は集客導線の一部
・多数の類似書籍がある=市場規模が大きい

 

6. Udemy分析

調査項目

・Udemyで「[ジャンル]」を検索
・講座数とカテゴリー
・上位講座の受講者数と評価
・講座の価格帯
・講師のプロフィールと他の講座

収益性の推測方法

・受講者数×価格(定価の30〜50%が講師の収益と推定)
・例:受講者10,000人×2,000円×40%=800万円の売上
・ベストセラーバッジがついている=継続的に売れている

 

7. インフォトップ等の情報商材プラットフォーム分析

調査項目:

・インフォトップ、Brain、note等で関連商材を検索
・ランキング上位の商材の価格と販売数
・セールスレターの訴求ポイント
・販売者の実績と権威性

収益性の推測方法:

・ランキング上位=月間数百〜数千万円の売上がある可能性
・高額商品(5万円以上)が売れている=市場の購買意欲が高い

 

8. Facebook広告ライブラリでの分析(私が最も重視する方法)

調査項目

・同業者の過去の広告を確認

収益性の推測方法

・「配信中」となっている広告をかけ始めた日が古いほど、その広告で採算が取れているという事なので同じような広告を出しても結果が出る

 

定量分析結果を整理する。競合比較マトリクスの作成

各チャネルでの調査結果を、以下のようなマトリクスにまとめます。

プラットフォーム 競合の存在 トップ競合の推定月商 市場の活性度 参入余地
Instagram 多数(100+) 50〜100万円 高い あり(ニッチ特化で)
YouTube 中程度(20〜50) 100〜300万円 中程度 あり
Google検索 法人5社、個人多数 500万円以上 高い 困難(SEOに時間)
リスティング広告 3社が継続出稿 推定1,000万円+ 高い あり(広告運用力次第)
Amazon書籍 50冊以上 高い
Udemy 30講座以上 10〜50万円 中程度 あり
インフォトップ 10商材 50〜200万円 中程度 あり

→ 総合判断

この市場は十分な需要と収益性がある。ただし競合も多いため、明確な差別化が必要。

 

 

レッドオーシャンで勝つ位置取り。ポジショニング戦略の全貌

定量分析とコンセプト設計を統合して、最終的な市場ポジションを決定します。

ポジショニングマップの作成

競合分析で得た情報を元に、2軸でのポジショニングマップを作成します。

例:ヨガダイエットスクール市場

この例では、「産後女性に特化」×「個別サポート」というポジションに競合が少ないことがわかります。

 

差別化の3つの軸

A. ターゲットの絞り込み

・競合:「痩せたい女性全般」 ・自社:「産後3〜6ヶ月の30代女性」

B. 提供価値の明確化

・競合:「ヨガで痩せる」 ・自社:「産前の体重と自信を取り戻す」

C. 提供方法の差別化

・競合:「グループレッスン」「録画動画」 ・自社:「週1回の個別メンタリング」「育児の合間にできる10分プログラム」

 

USP(独自の提供価値)の策定

最終的に、自社スクールの「唯一無二の提供価値」を一文で表現します。

USP例

「育児と両立したい30代女性が、3ヶ月で産前の体重と自信を取り戻す、完全個別対応のオンラインヨガプログラム」

このUSPには、以下の要素が含まれています

誰に:育児と両立したい30代女性

何を:産前の体重と自信を取り戻す

どうやって:完全個別対応のオンラインヨガ

期間:3ヶ月

競合との違い:育児との両立、個別対応

 

実践ワークシート。競合分析をやってみよう

以下のワークシートに記入することで、体系的に競合分析とコンセプト設計を進められます。

ステップ1:定量分析

1-1. 大ジャンルの確認 あなたのスクールが参入する大ジャンル:________________

1-2. 各チャネルでの競合調査

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1-3. 良い需要の条件チェック

  • [ ] 競合が存在し、稼いでいる(市場の証明)
  • [ ] 市場規模が十分にある(潜在顧客が多い)
  • [ ] 購買意欲額が高い(高単価商品が売れている)

ステップ2:究極の需要の特定

2-1. 顧客の欲求レベル あなたの顧客は何を欲しがっていますか?:________________

2-2. HARMでの深掘り

・H(健康):________________________________
・A(野心・キャリア):________________________________
・R(人間関係):________________________________
・M(お金):________________________________

2-3. 究極の需要の言語化 複数のHARM要素が重なる需要:________________

ステップ3:コンセプトの言語化

3-1. 従来型コンセプト(供給ファースト) あなたのスキルベースで考えると:________________

3-2. 新コンセプト(需要ファースト) 究極の需要に基づくと:________________

3-3. 5つのルールチェック

  • [ ] 端的に表現できている(20文字以内)
  • [ ] ベネフィット(嬉しい未来)を想起させる
  • [ ] 意外性・新規性がある
  • [ ] 誰にでも意味が伝わる
  • [ ] 「それ求めてた!」と思ってもらえる

ステップ4:ポジショニング決定

4-1. ポジショニングマップの軸 ・軸1:(例:価格、サポートの厚さ) ・軸2:(例:ターゲット年齢、学習目的)

4-2. 競合のポジション 主要競合3社がマップ上のどこに位置するか図示してください。

4-3. 自社のポジション 競合が少ない「市場の穴」:________________

4-4. USPの策定 誰に、何を、どうやって、競合との違い:________________

まとめ。競合分析は需要発見とコンセプト設計の羅針盤

スクール事業の成否は、立ち上げ前の競合分析の質で決まります。

競合分析で得られる3つの価値

1. 市場の収益性の証明 ライバルが稼いでいる事実は、その市場に十分な需要と購買力があることの証拠です。

2. 顧客の究極の需要の発見 競合が満たせていない顧客ニーズこそ、あなたの参入機会です。

3. 差別化されたコンセプトの根拠 競合のポジションを知ることで、勝てる位置取りが明確になります。

成功への3ステップ

1. 良い需要を見つける(定量分析による市場の答え合わせ)
2. その需要を満たす供給を作る(需要ファーストのコンセプト設計)
3. 供給の届け方を決める(差別化されたポジショニング)

競合分析を怠って「自分の作りたいスクール」を作ることは、コンパスなしで航海に出るようなものです。

需要ファーストと市場ファーストの思考で、徹底的に競合分析を行い、勝てる市場で、勝てるコンセプトで、スクール事業を立ち上げましょう。

それこそが、ビジネス成功への最短ルートです。

 

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