はじめに:ポジショニングって何?
ポジショニング = あなたのビジネスの「立ち位置」を決めること
「競合がたくさんいる中で、どこで勝負するか?」を決める戦略です。

引用 : https://smbiz.asahi.com/article/15021237
なぜ重要なのか?
ポジショニングを間違えると:
- 競合に埋もれる
- 価格競争に巻き込まれる
- 誰にも選ばれない
正しいポジショニングができれば:
- 競合と戦わずに勝てる
- 高単価でも売れる
- 「あなたしかいない」と言われる
【超重要】合コンで理解するポジショニング
ビジネスは合コンと同じです。
合コンの状況
- ライバル:他の参加者(競合)
- ターゲット:気になる相手(顧客)
- あなた:どうアピールするか?(事業者)
不利な状況での戦い方
例:あなたよりイケメンで高収入の男がいる合コン
❌ 間違った戦略: 「俺もイケメンだし、年収もあるし…」 → 負け確定
⭕ 正しい戦略: 「僕は料理が得意で、毎週手料理作ります」 → 別の軸で勝負
これがポジショニングです。
ポジショニングの基本ルール
ルール1:一番手が最強
「世界一高い山は?」→ エベレスト 「2番目に高い山は?」→ …知らない
人は1位しか覚えません。
だから「小さくてもいいから1位を取れる場所」を探す。
ルール2:既存のイメージを使う
消費者の頭の中を変えようとするのは無理ゲー。
❌「これは全く新しい概念です!」
⭕「これは○○の改良版です」
例:
- 自動車が発売された時→「馬なし馬車」
- セブンアップ→「コーラではない飲み物」
既に知っているものと結びつける。
ルール3:ライバルを利用する
「対抗」型ポジショニング
例:レンタカーのエイビス 「エイビスはナンバー2です。だから一層の努力をしています」
→ ナンバー2であることを逆手に取って成功
【実践】5つの要素でポジショニングを決める
オンラインスクールで考えるべき5つの要素:
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 安いか?高いか?妥当か? |
| 商品 | カリキュラムの質 |
| サービス | サポート体制 |
| アクセス | 受講のしやすさ |
| 経験価値 | 受講生の満足度・感動 |
【超重要】5・4・3・3・3の法則
全部で1位を目指す必要はありません。
理想のスコア配分:
| 点数 | レベル | 意味 | 配分 |
|---|---|---|---|
| 5点 | レベルⅢ | 市場を支配 | 1つだけ |
| 4点 | レベルⅡ | 差別化できる | 1つだけ |
| 3点 | レベルⅠ | 業界標準 | 残り3つ |
なぜこの配分なのか?
- 全部で5点:コスト高すぎて破綻
- 全部で3点:競合に埋もれる
- 5・4・3・3・3:最もコスパが良い
【具体例】オンラインスクールのポジショニング
例1:高単価・少人数制スクール
| 要素 | スコア | 内容 |
|---|---|---|
| サービス | 5点 | 完全個別サポート・24時間対応 |
| 経験価値 | 4点 | 受講生同士のコミュニティ |
| 価格 | 3点 | 業界標準(やや高め) |
| 商品 | 3点 | 業界標準のカリキュラム |
| アクセス | 3点 | オンライン完結 |
ポジショニング: 「完全個別サポートで確実に成果を出す高単価スクール」
例2:低価格・大人数制スクール
| 要素 | スコア | 内容 |
|---|---|---|
| 価格 | 5点 | 業界最安値 |
| アクセス | 4点 | スマホで完結・簡単操作 |
| サービス | 3点 | チャットサポートのみ |
| 商品 | 3点 | 業界標準のカリキュラム |
| 経験価値 | 3点 | 標準的な満足度 |
ポジショニング: 「誰でも気軽に始められる業界最安値スクール」
例3:ニッチ特化スクール
| 要素 | スコア | 内容 |
|---|---|---|
| 商品 | 5点 | 他にない超専門カリキュラム |
| 経験価値 | 4点 | 同じ悩みを持つ仲間との絆 |
| サービス | 3点 | 標準的なサポート |
| 価格 | 3点 | 業界標準 |
| アクセス | 3点 | オンライン完結 |
ポジショニング: 「産後ママ専門のヨガ×ダイエットスクール」
【ワークシート】あなたのスクールを診断
ステップ1:5つの要素を評価
| 要素 | 現状スコア | 目標スコア |
|---|---|---|
| 価格 | ? | ? |
| 商品 | ? | ? |
| サービス | ? | ? |
| アクセス | ? | ? |
| 経験価値 | ? | ? |
ステップ2:5・4・3・3・3になるよう調整
- 5点(市場支配)を取る要素:__________
- 4点(差別化)を取る要素:__________
- 3点(業界標準)の要素:__________, __________, __________
ステップ3:ポジショニングを言語化
「(ターゲット)が、(ベネフィット)を得られる、___________(差別化ポイント)のスクール」
例: 「産後3ヶ月の30代ママが、産前の体重と自信を取り戻せる、完全個別サポートのオンラインヨガスクール」
よくある間違い
間違い1:全部で1位を目指す
「最高のカリキュラム」「最安値」「最高のサポート」「最高の満足度」
→ コスト高すぎて破綻
間違い2:どこも平凡
全部3点で「普通に良いスクール」
→ 競合に埋もれて選ばれない
間違い3:ポジショニングを言語化しない
自分の頭の中だけで考えて、顧客に伝わらない
→ 誰にも理解されない
【重要】ポジショニングの3つの型
型1:「ナンバー2」型
「業界2位だからこそ、努力してます」
→ 1位との差別化
型2:「○○ではない」型
「コーラではない飲み物」(セブンアップ)
→ 既存カテゴリーを利用
型3:「ニッチ特化」型
「産後ママ専門」「50代起業家専門」
→ 小さな市場で1位を取る
まとめ:今すぐやるべきこと
ステップ1:競合を分析する
- 競合はどこで5点を取っているか?
- どこが3点以下で弱いか?
ステップ2:自分の強みを見つける
- あなたが5点を取れる要素は?
- 4点で差別化できる要素は?
ステップ3:ポジショニングを決める
- 5・4・3・3・3の配分を決める
- 一言で説明できるようにする
ステップ4:顧客に伝える
- LP、SNS、広告で一貫してポジショニングを伝える
- 「あなたしかいない」と言われる位置を取る
最後に
ポジショニングは「どこで戦うか」を決める戦略です。
- 全部で1位を目指さない
- 小さくてもいいから1位を取る
- 5・4・3・3・3の配分を守る
今すぐワークシートを埋めて、あなたのスクールのポジショニングを明確にしてください。
これができれば、競合と戦わずに勝てます。
補足:5つの要素の詳細
【価格】の3レベル
| レベル | 内容 | 顧客の反応 |
|---|---|---|
| レベルⅢ(5点) | 「あなたに任せる」と思われる価格設定 | 選び出す |
| レベルⅡ(4点) | 一貫して妥当な価格 | 好む |
| レベルⅠ(3点) | 妥当な価格 | 受け入れる |
【商品】の3レベル
| レベル | 内容 | 顧客の反応 |
|---|---|---|
| レベルⅢ(5点) | 他にない驚きのカリキュラム | 選び出す |
| レベルⅡ(4点) | 安定して質が高い | 好む |
| レベルⅠ(3点) | 業界標準の質 | 受け入れる |
【サービス】の3レベル
| レベル | 内容 | 顧客の反応 |
|---|---|---|
| レベルⅢ(5点) | 完全カスタマイズ対応 | 選び出す |
| レベルⅡ(4点) | 丁寧に教えてくれる | 好む |
| レベルⅠ(3点) | 基本的な対応 | 受け入れる |
【アクセス】の3レベル
| レベル | 内容 | 顧客の反応 |
|---|---|---|
| レベルⅢ(5点) | 問題を全て解決してくれる | 選び出す |
| レベルⅡ(4点) | とても便利 | 好む |
| レベルⅠ(3点) | 簡単に使える | 受け入れる |
【経験価値】の3レベル
| レベル | 内容 | 顧客の反応 |
|---|---|---|
| レベルⅢ(5点) | 深い絆・感動体験 | 選び出す |
| レベルⅡ(4点) | 気遣いを感じる | 好む |
| レベルⅠ(3点) | 敬意を払われる | 受け入れる |
これで完璧!今すぐポジショニングを決めて、競合に勝ちましょう!

